読書感想文 と おとなの思考回路

 

夏休みもいよいよ最終週となり、うちの子どもたち(小学生)は宿題の追い込み時期に差し掛かりました。なかなか大変そうで、まるでちびまる子ちゃんのようです。

 

こどもの宿題にアドバイスしてゆくなかで、ハッとしたことがあったのでそれを書いてみます。

  

1.読書感想文がうまく書けない

子どもが「読書感想文がうまく書けない」と言いだした。読書感想文を書き始めたがうまく進まないという。よくよく聞いてみると、読んだ本の内容が少し複雑で、感想が書きづらい状況だとわかった。

「そら、もっと感想の書きやすい本をチョイスせなアカんぞ!」とアドバイス。そして書店へGO!

 

2.素材えらび

書店では、読書感想文向けの特集コーナーが用意されていて、書店が勧めるランキング・ベスト10が掲示されている。

「書店がオススメしてるんやから、そのなかで興味あるヤツをチョイスすればえーねん!そしたら書きやすいんと違うか!?」というアドバイス。

 

(ついでにぼくは自分用にこれ買いました。懐かしい。読んだことないけど。)

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3.高評価な書き方(テクニック)

まったく何もないところから書き始めるのは手戻りが多いので、先に書き方や評価ポイントを調べる。

 

読書感想文4つの鉄則|読書感想文の書き方|作文クラブ

読書感想文 - Wikipedia

 

国語科の「第5学年及び第6学年」の教育内容として「書くこと」の能力を育てるため「事象と感想、意見などとを区別するとともに、目的や意図に応じて簡単に書いたり詳しく書いたりすること」について指導することとし、また、「読むこと」の能力を育てるため「書かれている内容について事象と感想、意見の関係を押さえ、自分の考えを明確にしながら読むこと」について指導することと定めている。

 

なるほど。

ということは、以下のポイントをおさえたら高評価ということになる。

  • 事象、感想、意見などを区別すること
  • 自分の考えを明確にすること
  • 簡潔に済ませるところと詳しく掘り下げるところをきちんと使い分ける 

こうして、ゲームのルールを知ることで、100点満点に近づけられる。

 

4.恐るべしインターネット

先ほど調べたウィキペディアの最後に書かれていた「コピペ問題」。

いまやネットで文例がいっぱいあるから、コピペで完成らしい。

なるほどたしかに

読書感想文 ぼくらの七日間戦争」というワードでググれば文例が出てくる(笑 

 こういうサイトもあった。

 おぉ、素晴らしきインターネット!

  

悲しくなってきた

 

さて...

 

算数と違って、明確な正解がないからな。

パクリ・コピペにしたって、著作権的にもOKだというのなら、もはや不正解とも言い切れない。

 

まあしかし我ながら

 

本のチョイスが「感想が書きやすい」という観点だったのがまず悲しい。

正解を(ルールを)先に知ろうとしたことも悲しい。

 

先生に高得点をつけてもらうために書くんじゃないからな。

 

そういや「ぼくらの七日間戦争」も、 

親や教師が敷いたレールを拒む爽快ストーリーだったな(笑

 

 

得点がつかなくてもいいし、間違ってもいいから、

自由に表現するチャレンジはすべきだな、やっぱり。

  

自由研究、読書感想文、絵。

こういう類いの課題は、今度からは自由奔放にやらせよう!