スマレジ☆経営ブログ

OSAKA, TOKYO, LONG YARD, CALIFORNIA

レジ屋がレジなし店舗を考える

 

無人店舗、レジなし店舗について考えた時のメモ


レジなし店舗

レジ係がいなくて、お客様(消費者)自身がレジでお会計処理をするタイプを「セルフレジ」と一般的に呼んでいる。スーパーで時々見かけたり、代官山ツタヤ、GUなどが有名だ。あと、券売機やガソリンスタンドのセルフ給油も広義で同じだと思う。その一方で、いま話題として取り扱う「レジなし店舗」はセルフレジと違い、レジ係だけでなくレジそのもの(や清算機)も店内に存在しない状態だと思ってほしい。「レジなし店舗」は山本の勝手な造語なのでその点留意すること。

 

チェッカーとキャッシャー

ルフレジを考える時もそうだが、レジなしを考える時に、レジの役割を「チェッカー」と「キャッシャー」という二つに分けると考えやすくなる。チェッカーはいわゆるカート機能で、キャッシャーは支払いだ。つまりレジ係の役割とは、お客様のカートに入っている商品をチェックし商品何点で合計幾らかをチェックすることと、何らかの支払い手段で受領することとなる。

ルフレジの場合、チェッカーとキャッシャーの両方の機能を持った機械を設置して、消費者自身がその機械を操作する。レジなし店舗の場合は、チェッカーとキャッシャーの機械が存在しないか、またはチェッカー機能だけを持つ機械が設置されるイメージだ。

 

Amazon GO

さて、昨年末に一度書いたAmazon GO

Amazon Go - スマレジ☆経営ブログ

 

huffingtonpost 2016.12.10

Amazon Goの仕組み 「カメラとマイク」で実現するレジなしスーパー

 

DIAMOND online 2017.01.17

無人コンビニ「Amazon Go」は日本の流通業界を席巻するか

 

Amazon によると、Just Walk Out Technology と呼ばれている技術によって実現するとあるが、チェッカー機能(つまりカートイン)は、消費者が持つスマホアプリ側で処理される。どうやって?の部分はカメラを始めとした各種センサーによって検知するのだという。カメラとセンサーだけで実現するとすれば、それはかなりのインパクトだ我々スマレジがチャレンジしようにも、なかなか難しいのはコンピューターに学習させる膨大な機械学習のサンプリングをどうやって実現してゆくかという課題だ。人間が棚から商品をとって、また戻して、というアクションの度にリアルタイムにカートインされるためには、センサー類と複数カメラ画像解析など複合的にかつあらゆるパターンにも対応できる必要があり、実用レベルの実現にはかなりの労力が必要とされる。

 

続報によると、AmazonGoですらまだ課題があるようだ

blogos 2017.03.28

アマゾン・ゴーの開店遅れる!AIコンビニはおでんツンツン男で不具合?


そして、RFID

カメラや各種センシングを張り巡らさなくとも、レジなし店舗が実現できる可能性は大いにある。

 

DIAMOND online 2017.04.26

コンビニ無人レジ化の近未来、バイト・パート需要が激減!?

経済産業省「コンビニ電子タグ1000億枚宣言」

 

「Just Walk Out」とまではいかないが、ICタグRFIDタグ)を商品に貼れば、理論上はレジなし店舗が実現する。


RFIDタグで実現する場合のレジなし店舗

私たちが思いつく感じでは、こんな感じだ。

(1) 会員IDを特定したチェッカー(カートイン)
商品の読み込みはRFIDリーダーを必要とする。店舗内の特定の読み取りコーナーか、またはショッピングカートにリーダーがついているか。カートイン自体は、消費者のアプリ側でおこなう。

(2) キャッシャー(支払い)
支払いはアプリ(ネットショップのような)で実施。つまり消費者が持つスマホを利用。

(3) 退店
セキュリティゲートではRFIDリーダーで購入済みの単品かどうかをチェック。そうでないならアラート。

【ハードウェアの設置】
・カートインさせるためのRFIDリーダー
・セキュリティゲート

アプリとハードウェアの完成度が明暗を分けるように思える。消費者にとっていかに違和感なく、ポジティブに利用してもらえるかが最大のポイントかと思われる。

 

うまくいく業態とそうでない業態

すべての店舗にあてはまるわけではなくて、少なくとも以下のような要件を満たさなければうまくいかないように思える。

要件(1)
IDを特定するためと決済するためのアプリが必須(クレジットカード連動 or ネットショップ連動)。アプリでなくとも、例えばクルマのナンバープレートでも、本人が特定できればOKではある。

要件(2)
店員の手助けが必要ない業態
→ 商品説明などのしっかりとした接客が必要な商材では無人化が難しい 例)アパレルセレクトショップ、靴屋、腕時計など
→ 入店してから退店するまで、店員と話さなくてもよい商材・業態 がやりやすい 例)コンビニ

要件(3)
商品にICタグをつけられるか?
・単価が割に合うかという問題(一枚10〜20円)
・タグ付けができるかどうかという問題(たとえばボルトナット単品にはつけられない)

要件(4)
高額商品はリスクが高い
・セルフのガソリンスタンドでは給油後、支払わずに逃げられる事件が多発した。
・セキュリティゲートを設置してもそのまま逃げられる可能性。


RFIDじゃない場合

商品スキャンをRFIDでなく、商品画像を解析して特定するケースも考えられる。商品をカメラに読み取らせてカートインする。カメラ位置が固定されていて、商品が鮮明にスキャンできるならば、ある程度の精度は出せると思う。そうすれば、RFIDタグをひとつひとつ取り付ける必要がなくなる。しかしその場合は、退店時のセキュリティゲートチェックが不可能になる。

 

 

スマレジは、クラウド側の機能が使えるが、レジという入力インターフェイスの部分は、レジ係が打ち込むこと(つまり有人)を想定しているため、そこの無人向けの作り込みが必要だ。また、ネットショップや会員アプリ等との連携が必須に思う。

 

消費者目線で、消費者にとって利便性の高い店舗システムを構築できれば良いなぁと思います。誰か一緒にやりませんか。