ヨーロッパいってきた

 

当社には いくつかのワーキンググループがあり、そのなかの「海外展開を考えるグループ」から選抜3名で欧州視察ツアーに行ってきた。僕はアメリカやアジアには良く行くけれど、ヨーロッパは初めてだったのでとても良い機会となった。訪問した場所は ロンドン → パリ → フランクフルト → ストックホルム の4都市で、約2週間かけて巡ってきた。

 

ロンドン

アメリカよりビザが取得しやすいらしい。日系現地法人さんをいくつか訪問したり、WeWorkを見に行ったり、ふつうに市街地や観光名所を散策したりと、とにかく行動しまくった。ロンドン市内だけでなく郊外へも出向くことができた。1週間近く滞在したが、現地の人はみんな優しくてカタコトの英語でもフレンドリーかつ丁寧に接してくれ好印象だった。移動はUNDERGROUND(地下鉄)とバスでほとんど網羅できる。さらにロンドンタクシーやシェア自転車もあるのでまったく不自由しなかった。

買い物や食事の支払いは、現金が使えない場所も多少あったがほとんどはクレジットカードが使えた(というか、現地の人はDebitCardのほうが圧倒的に多い)。

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屋台のようなお店でもカード使えるほうが圧倒的におおい。(たまに使えないお店がある)

 

スマレジ のようなタブレットレジはあまり流行ってなかったが、ingenicoなどのカード決済モバイル端末が非常に普及していた。あとはiZettleが新興勢で唯一頑張ってたような感じがある。

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こういう決済端末がほとんど。全く違和感なく使えて便利。

 

パリ

計画初期は予定になかったが、せっかくなので1泊だけパリを訪問した。現地に到着してすぐの移動をタクシー乗り場から乗車したが ボられたため、以後UBERだけを使うようにした。UBERは超便利。おフランスはフランス語まったくわからず、ホテルもミスったし、街も汚く、悪い印象だけが残ってしまった。またいつかリベンジしたい笑

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フランクフルト

ドイツには3泊して、日系現地法人さんで現地在住27年という大ベテランの方にフランクフルトを隅々まで案内して頂いた。彼らはB向け商材の販売拠点を立ち上げ奮闘していて大変な刺激を受けた。ドイツ語圏はオーストリア・ドイツ・スイスなどがメインで、あわせてだいたい1億ちょいの人口なのだが、英語のサービスではまったく受け入れられないとのこと。ドイツ語必須。フィスカル法という税収に関する法律を整備中のため、POSレジ導入の追い風が吹きそうな感じがあった。現金しか使えない店もちらほら。

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現金しか使えないお店が割とある

 

また、ドイツ語しか話せない人もちらほら。フランクフルト自体はコンパクトな都市なので徒歩圏内で完結する。タクシーを使うのもアリ。なお、タクシーはUBERは参入しておらず、myTaxiという現地タクシーが運営しているアプリで代用できた。ちなみに電車は改札がないので、切符を買ったかどうかは信用ベース。

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切符は駅で買うが改札はない。

 

ストックホルム

ネットに、非現金化がもっとも進んでいて現金決済が全体の2%程度しかないという情報がちらほら散見されたので、2泊3日で見に行ってきた。現地に着くや否やおもくそ現金で買い物してる人がけっこう居て、愕然とした。北欧ではエストニアにも行きたかったがスケジュールの都合で行けなかった。

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基本的にカード使える。が、現金使う人もちらほらいる

 

 

4カ国共通して言えるのは、Squareとか、Shopkeepのような米系 POS/決済 がぜんっぜん導入されていなかったこと。自転車のシェアサービスが発達していたこと。deliverooやUBER Eatsなどの宅配サービス チャリが良く走っていたこと。カード決済はIngenicoみたいな端末が多いこと。消費税(VAT)税率が10〜20%程度と、日本より高めなこと。スーパーなどは必ずセルフレジが多いこと。かな。

 

感想

EUという観点で、ある程度国境を超えてシームレスで便利な部分があったが、それぞれの国で言語や通貨、そして文化が大きく異なる点が散見された。たとえば、UBERはパリではすごく便利に使えたが、ドイツではまったく役に立たなかった。かと思えば 先月行ったベトナムでは超ローカライズしてバイクバージョンも展開していたりして。

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先月訪問したベトナムにて。バイクUBER(オフィシャル)。素敵なローカライズだと思う。

 

インターネットによるフラット化の進行とは逆で、各地域の文化や習慣は多様性として受け入れ、それにあわせて細かくローカライズすることが必須なんだと改めて感じた。

 

「Think grobal, act local.」からの「Think locally act regionally leverage globally.」まさしくこれを体感した旅行だった。

 

「とりあえず(分母がむちゃくちゃ多い)英語圏向けに英語化さえすれば(いろんな国に)たくさん売れるだろう。」という発想は一切捨て、各地域の多様性への個別ローカライズ、つまり一点集中突破してゆくことが海外展開の第一歩だろう。

 

 あぁそれと、僕だけでなく 同行したメンバーにとって大いに刺激となったであろうことが最大の収穫かも。